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http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/kawaiiedo/index.html

府中市美術館の「かわいい江戸絵画展」を見に行きました…
初めて行きましたが、市立美術館にぴったりの
親しみやすい展示企画で、とてもよかったです~

人も少なくゆったりしてて凄く癒される空間だったな!
天候が悪くない土日だったらもっと混んでるのかな…。

はんなりキュートな円山応挙の子犬と、
ハイセンスでかっこいい歌川国芳の猫は、
同じ空間に並ぶと、完全に対極的で、
でもどちらも本当に素敵でした。

・・・

後期展示では若冲先生の「鸚鵡図」や、
国芳先生の「坂田怪童丸」が来るそうで、
隙あらばまた見に行きたい…と思ってます。
2回目は入場が半額になるそうで(^^)

若沖先生の鸚鵡図、は有名な物が2種類ありますが
後期で来るのは便利堂で絵葉書化されている、草堂寺所蔵の作品ですね。
もう一つは、ボストン美術館所蔵の、煌びやかで丸々太った鸚鵡図で
この二つはもともと対になる作品だったはずなのですが。(確か)

今度来る、草堂寺所蔵の鸚鵡図はすっきりしたスタイルで、
ちょっと俯いてるポーズが可愛いんですよ…
ぜひ生で観たいよなあ。


じゃっかん下品ですが(笑) 国芳先生の、
子猫が盆画へ用を足してしまった場面の絵は可笑しかったですね!
お母さんと子供の「アーッ!」みたいなポーズと表情が最高です

恥ずかしながら、盆画が何の事か分かっておらず、装飾されたお盆かなぁなどと
思っていたのですが、盆画=砂絵のこととかで、なるほど…砂…と納得
この絵に込められた「おかしみ」の本当の意味がようやく分かりました。

国芳先生の「鬼の念仏」や、仙厓義梵の禅味溢れる素朴画たちも
親しみやすさ・シンプルさの中に深い思想をあらわしていて
非常に興味深かったです。
あまり見る機会がない江戸絵本も拝見することができて
とっても楽しい展示会でした。

・・・

感情を絵に表し楽しむ「心の表現」が生まれた事、
対象を可愛く描く技術が確立されたこと、といった視点から
江戸時代の絵画にフォーカスしている面白い展示でした。

あと、個人的には本当に庶民的で居心地の良い展示会だなあと
感じたというか、有名な絵師の作品も多く、指定文化財も含まれる
豪華な展示だったのですが、画に描かれる対象がほのぼのしていて
実際に当時の庶民階級の人びとが生活の中で親しんでいただろう
デザインが多い気がしました。 良い意味で気取りがなく、
すごく穏やかで親しみやすい展示空間になっていた気がします。
とても癒されました。

 
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