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・紫檀地螺鈿平胡簗(5)~(8)

左府さんゆかりの…はんなりした格調高さが素敵だったです!
さすがに摂関家の御子息ですね…
目を凝らすと繊細な装飾、紫壇の綺麗な木目も確認できて、本当に綺麗だったです。
銀色に光り輝いた往時の、華麗な姿を想像してしまいます。

日記の中で、この胡簗を身につけた 及び 奉納された経緯・時期について
しるされている部分を教えて頂いたので読んだのですが、
そういった背景を考え合わせると感慨深いというか、
実際に身につけられたのだなーと思うと
(どなたかも仰っておられましたが)
温もりのようなものをガラス越しに感じるなぁと思いました

左府殿が数え年17歳の時と言うと、内大臣就任とか台記をつけ始めたりとか、
色々な意味で門出になった年のような気がします。
17歳の左府殿はさすがに純粋だっただろうな~と妄想が広がり楽しかったです
(何か文化財鑑賞のポイントを激しく間違えてる)

同じ一式だっただろうと思われる水晶鏑矢、蒔絵弓も一緒に展示されていたのですが
こちらも本当にに優美で、(鏑矢にはハートマークもあしらわれていました)
他のお客さんも、「これパッと見て弓に見える?」と感嘆していたりで。
拝見できてとても良かったです!

・舞楽面陵王(120)

鎌倉時代前期作の陵王の面が展示されていました
陵王の舞と聞くと、どうしても北畠顕家を思い出してしまいます
・方格規矩鏡(62)
実際に展覧会を見に行った方には、T、L、V…
と申し上げればピンとくるでしょうか…
個人的に、このきっちりした幾何学模様に何か惹かれるものがありました。
自然や生物をモデルにしたデザインの美は大好きなのですが
無機的な美しさも逆に新鮮で、印象に残った展示品です


・・・


感想がまとめきれないので、あとはざざっと書いてしまうのですが、
ご神像は凄味があるものが多くてちょっと怖かったな~!
松尾大社の三像は、昨年、松尾大社の宝物館でお会いしているので
一年ぶりの邂逅になったのですが、
松尾大社の宝物館で観賞させて頂いた時とは随分見え方が違って
衝撃を受けました…!
今回の展示での方が、ご神像の表情に厳しさを感じて緊張したというか、
畏れを感じたというか、表現が難しいのですが。
松尾大社宝物館では、大人数の観光客と一緒に鑑賞して賑やかだったことや
明るい場所、低めの位置に展示されていたことがあるのかもですが
(今回の展示では、若干高めの位置に展示されていたし
厳かな雰囲気の照明にされていた気がしますので)松尾で感じた大らかさは
あまり感じず、神々しく厳しい存在に見えたのが不思議でした。
ご神宝は、全体的に南北朝・室町時代の作のものも多くて、当時の文化の
雰囲気が偲ばれたのも嬉しかったです。(式年遷宮などの際に、権力者に
よって奉納されたものが多かった印象を受けました)
神服など全体的に傷みが少なくて、長い年月を経過してきたはずなのに
不思議に感じました。
南北朝・室町時代のものは
平安末期の繊細優美と、安土桃山の豪奢の中間に位置するような
華やかさがあって、非常に鑑賞が楽しかったです。
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